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投稿日:2021年11月1日

相手の立場によって言葉を変える

その人に合った言葉と温度感で背中を押す

わたしは企業のトップと話すときと、担当者と話をするときとで、話し方

を変えています。とくに、買うか買わないかを判断していただくときは、投

げかける質問も変えます。

責任者への質問は単刀直入に聞きます。

「買っていただけますか?」

そして、

「損はさせませんから、ぜひお願いします。何かあったときは全部わたしが

引き取りますから!」

と力強く発言するのです。

 

決裁権者でない人には、相手が安心する言葉をかける

 

一方、稟議をあげなければならない担当者の人たちには、

「何が不足していますか? ほかに必要なものはわたしが責任を持って用意

するので、任せてください」

と寄り添うような話し方をします。

なぜなら、この立場の人たちは、自分の責任と昇進の間で揺れているから

です。

「何か変なものを買って怒られたり、責任を問われるのが怖い」とい

う思いが常にあるのです。

 

「自分のマイナスになるような問題自体を明るみに出してくれるな」と思う

担当者もいます。

ですから、わたしは

「知らんふりをしておいてください。こちらですべて対応しますから。その

かわり、ぜひ上手に社内調整してくださいね。お願いします」

こう話をすることで、物事がスムーズに運びます。

 

それぞれに、置かれた立場が異なります。

どんな相手にも同じ言葉をかけるのではなく、相手の立場によって言葉を

変えることを意識しましょう。