コラム

Column

ホーム > > 嘘をつかない、 ずるいことをしない、 マイナスの仕事をしない

投稿日:2021年11月10日

嘘をつかない、 ずるいことをしない、 マイナスの仕事をしない

飲みの席では本音が見える

真面目で頑張っている人でなければ、人は応援したいとは思わないものです。

わたしが若手のメンバーにいつも伝えていることは、「嘘をつくな」「ずる

いことはするな」「マイナスの仕事をするな」この3点です。

コンサル先の企業の若手社長たちにも、同じ話をします。

「商売なので駆け引きはいい。でも相手を騙すことと、嘘をつくことはして

はいけない」

「できないことを『できる』と言ってしまうのは、騙すことと同じ」

 

マイナスの仕事を引き受けると、マイナスが永遠に続く

過去にこんな若手がいました。

「大林さんの紹介ですし、マイナスの仕事でも最初のお付き合いなので名刺

代わりに受けようと思います」

そのとき、わたしはこんなアドバイスをしたのです。

「マイナスの仕事を受けると、ずっとマイナスの仕事しかこなくなる。今回

はマイナスでも次の仕事はプラスになるという確約があるなら、仕事を受け

てもいい。でも、次があるかわからないのにマイナスの仕事を受けてしまっ

たら、次も同じような仕事しかこなくなるよ」

そして、彼には、先方にはプラスになる予算を提案し、「これならできる

けれど、これはできません」と正直に伝えるように言いました。

仕事の受け方は、後々まで影響してしまうだけに、あまりにも条件がよく

ない案件を提示されたときには注意が必要です。

 

ずるい人は人望を失う

また、ずるさは人望を失います。

以前、顧問を担当していた企業で、顧問就任前に飲み会に行ったことがあ

ります。

そこに社長と付き合いのある、年上の取引先の方が同席しました。

おそらく、社長が飲み代を支払うのだろうなと思って見ていたのですが、

その取引先の方がお店のウエイターに

「ワインを出していいぞ」

と言い、お会計のときには

「俺がワインを入れたから、ワイン分だけ払ってくる」

とワイン代だけを支払ったのです。

 

お金の払い方には、人間性が透けて見える

その後社長から、その取引先の方は、いろいろな案件を紹介してくれるの

で飲みに連れて行っているということを聞いたので、

「やめておいたほうがいい。年間1〜2件程度なら、割に合わない。飲んで、

格好つけてワインを入れて、自分の割り勘分も払わない。はじめて会ったわ

たしも同席しているなかで、年上であるにもかかわらず、自分の分を人に払

わせてワイン代だけ払うなんて、付き合う価値はないと思うよ」

と伝えました。

男性の場合はとくに、飲み会の席での振る舞いで、その人の本音が見える

ことがよくあります。

 

おごってもらっているのに格好つけたり、ご馳走になっているのに「ご馳

走さまでした」を言わない。

こういった振る舞いをする人は、仕事でもずるいことをしかねません。

ずるいことを考え出したら、人生は傾きはじめます。

仕事の場面でも、プライベートの場面でも、嘘をつかないこと、ずるいこ

とをしないこと、マイナスの仕事をしないこと。

とても基本的なことですが、怠ってはいけないところです。