Column
投稿日:2023年09月20日
あとから
「話が違う!」
と揉めないために、心がけたいことがあります。
それは、かかる費用について、はじめからすべて開示することです。
見えない間接費などがある場合、購入費以外でかかるお金をなるべく後回しにして
伝える人が多いのですが、わたしはかかる費用については最初に伝えています。
お客様に不利となるような「別途かかるもの」があるときには、最初にすべてを告
知しているのです。
以前、実際にこんなトラブルがありました。
お客様が1600万円の物件を売るのにクレジットを組んだところ、金利が
200万円くらいかかり、購入者にとっては1800万円のローンとなりました。
通常は10%くらいの利回りなのですが、クレジットになると金利の影響で8%くら
いになってしまいます。そのことを言わない人が多いのです。
業界の人にとっては当たり前のことなので、わざわざ口にしないのかもしれません
が、購入者にとってはシミュレーションしていた金額とはかけ離れてしまうので、文
句を言いたくなってもおかしくありませんよね。
「クレジットを組んだら金額が上がります」
ということは、売り側としてかならず告知すべきです。
クレジット会社も仲介会社もそれは当たり前のことだと思っているので、嘘をつい
ているわけでも詐欺でもありません。
でも、お客様からすれば、決して優しくはない対応ですよね。
ですから、わたしは、お客様にとって不利になることは最初に伝えます。
「現金ですか、クレジットですか? クレジットでしたら、これだけシミュレーショ
ンが変わりますが、大丈夫ですか?」
と確認しておくのです。
あとで金額が上がると、トラブルの元になります。
ほかよりも安く購入したとしても、最初に提示された金額よりもあとから上がるこ
とがあると、お客様は騙されたような気分になってしまうものです。
そうなると、二度とリピートしていただけません。
値引きされる分にはいくら下がっても喜ばれますが、話が決まったあとの値上げは
タブーです。気をつけましょう。
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