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投稿日:2022年11月20日

「損して得取れ」の気持ちを持つ

逃げなければ、信頼は返ってくる

クレームにどう対処するかというところも、お金のめぐりに影響します。
対応するのは大変です。ときには損をした気にもなるでしょう。
でも、トラブルが起こっているその瞬間は、苦労ばかりでお金が生まれないとして
も、後に信頼という形で返ってくるのです。

わたしの場合は、その結果がいまにつながっているというケースがたくさんあります。

冷静に考えたとき、迷惑を被るのは自分だけではなく、巻き込まれた第三者です。
早い段階で被害を食い止めなくては、二次災害、三次災害に発展してしまいます。

 

一次災害時に懸命に処理することで、最小限の被害で済むのです。
一方で、逃げれば逃げるほど、被害は広がり、結局ビジネスの世界では生きていけ
なくなってしまうことに…。

わたしは「信用がなくなった瞬間に、生きていけなくなる」と考えています。
ですから、とにかくどれだけ素早く動き、被害を最小限に食い止められるかという思考で、
いままで逃げずに生きてきました。

それが、現在の信頼と売上につながっています。

ただし、当事者になりすぎない

逃げずに対峙するというのは、非常に難しいことです。
わたし自身は、悲喜こもごも、ここに語り尽くせないぐらいの経験をしてきたこと
もあり、人との付き合いは、どこまで、どう責任をとって、どう周囲を巻き込んで収
束させるかという「解決策」を打つのが得意ではあります。

一方で、自分だけが責任を被って終わってしまう人たちもたくさんいます。
大前提ですが、本当は、人の責任を被ってはいけないのです。過去のわたしのよう
に、とことん沼にはまり込むような状況は、絶対に避けなくてはいけません。

ただ、自分が借金を背負うことまではしなくても、結末や結論を導くところまで努
力することは必要です。これが信頼につながるからです。
逃げずに処理する。結論を出すところまで一生懸命努力する。
この動きが、信用を得るために大切なことです。

自分がいい人でいたいがために、人の人生を背負い込んで、すべてを失う人がたく
さんいます。

当事者になりすぎず、「一緒に解決する仲間なんだ」と相手に思っても
らえるように、歩み寄るスタンスを持ちましょう。

自分が責任をとれる範疇、対応できる範疇を超えるようなことをやりすぎても、自
分自身が再起不能になってしまいます。

当事者、被害者であることをきちんと主張しながらも、相手の立場で一緒に解決する
スタンスを貫きましょう。