Column
投稿日:2022年02月20日
自分ができないことを部下に押しつける人は、人望を失います。
では上司が押しつけるタイプの人ならどうするべきか。
わたしなら、最初から逆らったりはしません。
まず自分が実績を手にし、売上を上げることが先決です。
成果をあげていれば、自然とまわりが味方になってくれるからです。
逆にわたしが上司の立場のときには、あえて部下に次のような発言をする
ようにしています。
自分のできないことは「自分にはできないけれど、頑張ってきてほしい」。
自分ができることは、「大丈夫。できるから行ってきて」。
わたし自身ができないことを、押しつけることはしません。
かく言うわたし自身も、自分ができない業務に携わっている部下に対して、
「辞められたら困るから」という理由で、腫れ物に触るような態度で接して
いた時期がありました。
でも、そのやり方ではうまくいきませんでした。
いつのまにか見下されてしまうのでしょう。
以前運営していた会社で、社員全員が退職してひとりになったとき、すべ
ての業務をひとりで行わなくてはいけない、という状況に陥ったことがあり
ます。
プレゼンの資料や契約書を作成したり、交渉、オペレーションのすべてを
引き受けて、なんとかこなす日々…。
でもそのとき、「自分ひとりでもできるじゃないか」と心から実感できた
のです。それ以来、「フラットな態度で部下に接する」というスタンスが身
につき、人とかかわることが、ずっとラクになりました。
「こんなこともできないのか」と部下を見下すわけでも、上から押しつける
わけでもなく対峙する──。
そのスタンスは、いまでも変わっていません。
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