Column
投稿日:2021年11月20日
一緒に働いている仲間から、わたしのおかげで仕事に対する姿勢が変わっ
たと言われたことがあります。
よくも悪くも、人は、他人の行動に感化されるのかもしれません。
コンサル会社の営業部長をしていたときのことです。
当時の月収は30万円。
総責任者としては薄給でしたが、わたしはお給料のほとんどを使って、部
下たちを食事に連れていきました。
自分では当たり前だと思っていたのですが、見返りを求めずに会社に貢献
する姿、徹底的に面倒を見るという姿勢を見て、一部の部下たちは、「一緒
に会社を盛り上げていこう」とやる気を出してくれるようになったのです。
ただ、好意的に見てくれる人ばかりではなく、わたしはもっと給与をもらっ
ていると思われていました。
周囲には、自分の給与額を知られていなかったからです。
損得勘定で動く人は、他人がどれだけ一生懸命に仕事していても、異なる
見方をします。
嫉妬や妬みの気持ちから、人をマイナスの目で見てしまうのです。
でも、その空気に飲まれてはいけません。
人は人。自分は自分。
まわりがどうだったとしても関係ありません。
どんな状況に置かれていても、実直に懸命に、取り組み続ける。
そうすれば、かならず見てくれている人が現れ、ともに成長し合える同志
が集まってくるのです。
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